食事や生活習慣の変化など、日本人のおなかを取り巻く環境も大きく変化しています。
毎日なんとなくすっきりしない、という悩みを抱える人も特に女性を中心に多くなっている現代。
ケアや生活習慣の見直しのヒントを探るべく、プロイデアとラボネッツは合同でお腹の健康アンケート調査を実施しました。
調査結果をもとに、ニッポンのおなかを考え、健康づくりのカギを提案します。
アンケート調査レポート[完全版]
アンケート調査レポート[ダイジェスト版]
調査概要
- 実施期間:2019/7/26~8/18
- 実施方法:Web上アンケートサイトおよびモニプライベントにて回答収集
- 回答数:984名(男性:386名 女性:598名)
セルフチェック項目
おなかのタイプについて、下記の設問に回答してもらった。
複数のタイプの複合型であるケースが大半のため、それぞれのタイプの設問にて2個以上「あてはまる」と回答している集団を集計している。いずれも2個以上当てはまらない場合は「問題なし」と判定している。
ガスだまりタイプ
肉類摂取が過多
- お腹が張っていることが多い
- お腹がすいているのにあまり食べられない
- お肉が好き
- ファーストフードやインスタント食品をよく食べる
- 野菜をあまり摂らない
- ケーキなどの甘いものをよく食べる
- ゲップがよく出る
- オナラを我慢することがある
つまりタイプ
水分が足りていない
- 朝食はとらないことが多い
- 水分をあまりとらない
- 忙しくてあまりトイレタイムがとれない
- 便意があっても我慢してしまうことがある
- 左下腹部を触ると硬い(または痛い)
- 排便のタイミングがバラバラだ
- うんちが硬い
- 痔になっている、またはなったことがある
下垂タイプ
腹筋がよわく、腹部が下垂
- 運動らしい運動をしていない
- 下腹がぽっこりしてきた
- 姿勢が悪く猫背気味
- 呼吸が浅い
- 疲れやすい
- 肌あれ、にきびがよく出来る
- 生理痛がある
- 出産したことがある
むくみタイプ
水分代謝が低い
- あまり歩かない
- デスクワークが多い
- 朝、顔がはれぽったく、夕方になると脚がむくむ
- 低体温(35度台)・低血圧だ
- 体がだるく、肩こりや頭痛を感じる
- 冷え性である
- お風呂は湯船に入らずシャワーだけのことが多い
- PMS(月経前症候群)がつらい
過敏タイプ
ストレスの影響を受けやすい
- 運便秘と下痢を繰り返したり、下痢が慢性的に続くことがある
- 食後にお腹が痛くなることがある
- お腹の右側を触ると痛い
- 生活のリズムが不規則になりやすい
- ストレスが多い生活だと思う
- どちらかというとまじめで几帳面な性格だ
- プレッシャーに弱い
- 翌日のことを考えて眠れなくなることがある
<1>女性も男性も9割がおなかに問題あり!女性は複合型・男性は下垂タイプ
セルフチェックでおなかのタイプを回答してもらったところ、男女ともに9割が何らかのタイプにあてはまり、おなかに問題があると判明。女性は各タイプとも該当割合が高く、複合型の傾向であり、男性は腹筋が弱まることによる下垂タイプが圧倒的1位となった。


<2>食生活はおなかの健康に直結
食生活について、必要な栄養素の7種「まごわやさしい」(ま=豆類/ご=ゴマもしくはナッツ類/わ=ワカメなどの海藻類/や=緑黄色野菜/さ=魚介類/し=しいたけなどのキノコ類/い=イモ類)で摂取が足りていないと感じるものを回答してもらったところ、おなかに問題なしの母集団では各項目足りていないと感じる割合が30%前後にとどまったのに対し、何らかの問題があるタイプでは40~65%の範囲で「足りていない」と感じていることが分かった。食生活のバランスが取れていないと不調につながり、またそれを自覚していることがうかがえる。特に海藻類と魚介類の摂取は全体として不足している様子。
【次のうち、毎日は摂取できていない、足りていないと思われる食材はありますか?】






<3>おなかに問題あるタイプは水分摂取不足
普段の1日あたりの水分摂取量を尋ねたところ、おなかのタイプでは、問題がない集団に比べ、何らかの問題をかかえている集団の方が摂取量が少ない傾向にあった。
1日あたりの理想的な水分摂取量はコップ6~8杯ほどとされている。適度な水分摂取がおなかの健康にも影響があると推測される。
【1日あたりの水分摂取量はどのくらいですか? ※アルコール除く】
<4>おなかに問題があるタイプは姿勢も問題あり
姿勢について尋ねたところ、おなかに問題のないタイプでは、4割が出っ尻でも猫背でもないと答えたのに対し、何らかの問題を抱えている集団では7割が猫背、1割前後が出っ尻という回答に。姿勢を維持する筋肉や腹筋などの衰えとおなかの健康との関連性がうかがえる。
【普段のご自身の姿勢はどのような状態ですか?】
<5>女性は半数が便秘自覚あり
自分が便秘だと思うか尋ねたところ、「はい」と答えたのが男性では3割弱にとどまったのに対し、女性では半数以上に上った。
【あなたは便秘だと思いますか?】
<6>便秘薬は最終手段として有効だが、身体への影響に不安
便秘で薬を飲む場合、薬に対するイメージはどのようなものか尋ねたところ、男女ともに4割が最終手段としての有効性を感じているが、一方で女性では4割弱が飲み続けることへの不安や、身体への影響に対する不安を回答した。薬ではない自然な形での対策を求めているのがうかがえる。
【便秘で薬を飲む場合、薬に対するイメージはどのようなものですか?】
【普段はどのような対策(腸活)をされていますか?】
<7>適度な運動はおなかの調子に好影響
普段の運動習慣について尋ねたところ、おなかのタイプ別に見ると、おなかに問題のない集団では半数近くが頻度に差はあるものの運動習慣があると答えたのに対し、何らかの問題がある集団では3割程度にとどまった。運動習慣とおなかの健康には関連性があると思われる。
【普段、運動する習慣はありますか?頻度もお教えください。】
<8>体が冷えるとおなかのトラブルにつながる
自分は冷え症だと思うか尋ねたところ、おなかのタイプ別に見ると、おなかに問題のない集団では冷えそうだと思うと答えたのが4割程度にとどまったのに対し、何らかの問題がある集団では6割以上に上った。おなかの健康のためにも温活が重要だと思われる。
【自分は冷え症だと思いますか?】
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