日本人と西洋人のおなかで大きな違いは、食生活の歴史の違いです。
西洋では狩猟中心、つまり肉食中心の食文化が長く営まれてきました。主食は小麦粉を原料としたパンが多く、乳製品も様々な種類があります。
かたや日本では、農耕中心。たんぱく質は魚介類や大豆からの摂取が多く、主食は米です。味噌や醤油、漬物などの植物性の発酵食品が豊富です。
おなかの容量や遺伝子、そこに住む細菌の種類には、食生活の歴史が大きく影響します。西洋人のおなかは油分や動物性たんぱく質を消化・吸収しやすい長さや環境になっていますし、日本人は繊維質の多い植物性の食品を消化・吸収しやすい構造になっています。
その日本人の食生活が近年、欧米化してきたことにより、おなかにまつわる不調や重病の率が高まってきています。
私たち日本人のおなかにとって良い食習慣を、改めて見直す必要があります。